original
全体が丸く厚く、曲線で構成された丸い深皿です。サイズは5寸(約15㎝)、内側は透明釉を施釉した白、外側は無釉の焼締めとなっており、登り窯で焼成したときには外側に炎と燃えた薪の灰が当たって出る緋色が特徴です。
深皿は出西窯の初期よりずっと製作を続けているスタンダードウェアです。全体が厚く、球体を切ったようなフォルムで、厚いことから重さが感じられますが、保温性にも優れた、使いやすい形状の器です。
5寸は小皿に分類されますが、たっぷりとした深さは煮物、炒め物、一人分のおかずであれば、何にでも使え、人数分揃えておくとついついこの器ばかり使ってしまうであろう、使い勝手のいい器です。
※白のお皿は吸水することで模様のようなものが浮かぶことがありますが、陶器の特性ですので不具合ではありません。また使い始めのうちは色の強い液体をいれると色が入りやすい場合がありますのでご注意ください。
※ご注文にあたりまして
登り窯では薪を燃料として焼成しています。器の内側に炎の中に含まれる薪のかけらが灰となって降りかかることにより、多少の付着が見られたり、黒っぽい斑点が現れているものもあります。
また、窯の中の位置の違いなどによって、外側の緋色が強く出ているものやあまり感じられないもの、内側の白い色がグレー掛かったものやオフホワイトのものなど、それぞれ違いがあります。
登り窯焼成の味わいとしてご理解いただき、どのような器が届くかはおまかせくださいますようお願い申し上げます。
~history~
出西窯でもっとも認知されている器が縁鉄の平皿であるならば、この深皿はもっとも出西窯らしい器といえるかもしれません。
厚く、ともすればやや野暮ったく、飾ることはなく、しかし頑丈で、何にでも使えて、長持ちして、暮らしの中で長く寄りそえられるこの器は、実用で健康、そこに美しさを宿すことをめざした出西窯の民藝の志を形にしたものと言ったら大げさでしょうか。
その製作の歴史は古く1950年代からは繰り返し製造されてきました。球体を切った形を追求する中で、現在の形にたどり着いたとされています。
時代が変わっても多くの人たちに愛されるこの器は、私たちに民藝の志が決して流行り廃りのあるものではないことを、あらためて確信させるものでもあります。
【注意事項】
※お使いのスマートフォン機種、PCのモニターによって、実物の色味と若干異なる場合がございます。ご了承ください。
※天然素材を使用した手作り品の為、一つ一つサイズ・重さに若干の固体差があります。商品ページ記載のサイズは目安の寸法となります。
※出西窯の陶器は陶土から釉薬にいたるまで天然素材を使用して、一つ一つを陶工の手で制作しております。同じ商品でも、形状が僅かに異なりますので、予めご了承下さい。A1:A4
※FAQの方でも製品について説明をおこなっております。そちらの方もぜひご参照ください。
https://shussai.net/faq
※使い方についてはこちらもご参考になさってください。
https://www.shussai.jp/product/howto/